タロット占いでは、「同じ質問を何度も占ってはいけない」と言われます。
これ、皆さんどう思われますか?
私には理解できません。
なぜ何度も同じ質問を占ってはいけないのか。
よく言われる理由として、「何度も占うと混乱してしまう」と言う事があります。
これは理解できます。
占い手法そのものに興味なく、単に答えを知りたい、
でも現実に確認する行動を起こすのは怖い、そう言った人は占いに頼ります。
何度も何度も占います。
そうすると、ただでさえ不安になっているところに占い結果で一喜一憂して、
挙げ句に「どれを信じればいいんだろう」と占いさえも役に立たなくなって、
更に悩んでしまう事があるからです。
それでは、占いをした意味がありません。
占いは迷う為のものではないからです。
でもそれらとは別に、占いを学ぼうという立場に立った時。
何度も占うという事は、逆に非常に大切ではないでしょうか。
例えば。「臨床試験は一度しかしていません」と言う薬を飲みたいと思うでしょうか。
「走行テストは一度しかしていません」と言う車に乗りたいと思うでしょうか。
実験を重ね、問題点を取り除き検証を重ねていく過程は非常に重要です。
安全性を高める為に、気の遠くなるような実験が繰り返されて、
初めて商品は消費者の手に渡っていきます。
普段何気なく店で購入しているものだって、
その後ろにはたくさんの人の努力が隠されているのでしょう。
私たちは、普段の生活の中でも色々な検証を重ねて生きています。
メールを書いたらそれを校正したり、服を買いに行ったら試着をしたり、
たくさん試して比較して決定するでしょう。
それは、大きな買い物、大切なものになればなるほど、
度合いが高まるのではないでしょうか。
服ならば試着して気に入ればすぐに買ってしまうでしょうが、
家を見て気に入ったからとその場で買いはしないでしょう。
試聴して気に入ったらすぐにCDを買うでしょうが、
お見合いして気に入ったらその場で入籍する人はいないでしょう。
重要視しているものであればあるほど、人は慎重に検証します。
ならば占いだって検証が必要ではないでしょうか。
何度も何度も占って、何度も何度も検証して、
そうやって判明していくものもあるのではないでしょうか。
何度も占って異なる答えが出た時。
その時にどう解釈するか。
これは違う答えが出たと結論づけるのか、
やはり同じ事をさしていると結論づけるのか、
その過程は非常に勉強になります。
同じ問題を色々な手法で検証するのも良いでしょうね。
気の向くまま、気が済むまで繰り返して比較検討するのも有効でしょう。
なので、やっぱり私は何度も占う事に対して肯定的です。
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