新しいもの。馴染みがあるもの。気が置けない相手。可愛らしい。子供。充電。正直。パワー。
失敗。堪え性がない。癇癪。一貫性がない。忍耐心の欠如。物事を甘く見る。
ホド―イェソド。30番目のパス。20番目の文字。レシュ、R、頭。太陽。
ギラギラ照りつける太陽、赤い旗をかざし赤い羽根飾りをつけた楽しげな子供、それを乗せた白馬。
太陽のカードです。
暗い明るい暗いと来て、底抜けに明るいカードが来ました。
太陽はギラギラしていますし、向日葵は元気ですし、見事に「夏!」のカードですね。
ウェイト版では白馬に乗った子供が描かれていますが、マルセイユ版などでは二人の子供が描かれています。
二人の子供が描かれたバージョンですと、法王や恋人、悪魔でも見られた三角形が描かれている事になりますね。
しかしウェイト版では、その三角形は崩れています。
このカードは見た通りに夏そのもののカードです。
全てのものが強く息づき、大きく成長していく夏。
すなわち、生命力のカードです。
太陽も向日葵も子供も赤い色も、全て生命力を表す時によく使用されるものですね。
では太陽のカードは、溢れる生命力を表しただけのカードでしょうか。
それはちょっと違うでしょうね。
子供は太陽の下で白馬に乗って遊んでいるように見えます。
でも少し見方を変えてみると、どう見えるでしょうか?
この子供は太陽を従えているようにも見えます。
太陽は全てのものに力を与えます。
まさに全ての生きる力の源です。
その絶対的な力を持つ太陽を従えて、子供は笑んでいます。
もう少しカードを見ると、子供の構図はどこかで見たものに見えてきます。
「旗をかざし馬に乗って移動する」と言う構図からは、何が思い浮かぶでしょうか?
それは戦争に赴く軍隊や、凱旋する軍隊ではないでしょうか。
太陽のカードに描かれた子供は、戦に勝利した姿であり、戦に赴く姿であるとも言えます。
ではこの子供が戦うべき相手は誰でしょうか?
それは過去であり、未来です。
この子供は、太陽という圧倒的な後ろ盾、戦力を武器に、勝利を宣言しています。
全ての過去は子供の前に降伏し、全ての未来は子供にひれ伏します。
太陽のカードは、時間さえも超越した永遠の勝利を表しています。
「子供」の勝利、ではないでしょうね。
正確には「生命」の勝利です。
生きとし生けるもの、全ての勝利です。
太陽のカードとは、生命を賞賛し、その栄光を願うカードといえるでしょう。
05/01/07
これは一言で言えば「生まれてくる新しいもの」ですね。
新しいものがあると言う事は、古いものがあるわけで。
生まれてくると言う事は、生み出すものがあるわけで。
だから新しさを表してはいても、それ単体を表していると言うより、
その新しさを生み出す母体との繋がりも表しています。
だから「子供」と言うのはわかりやすい象徴ですね。
新しいものなのでイメージチェンジとかやり直しとか、そう言う心機一転というのも表します。
これまでの経験や実績を生かしてステップアップするとか、転職するとか、そう言うのも表すでしょうね。
また、純粋さというか素直さも表します。
それよりも無邪気さと言えばいいのですかね?
これは汚れがないとか良い子であるとか、そう言うのとが違うと思います。
真っ白な状態なので、これから何色にでも染まる事が出来るようなものでしょうか。
黒にもなれば赤にもなる、緑にも青にも黄色にもなれる。そう言う真っ新な状態です。
だから吸収率は良さそうですね。
素直に受け入れるから、色々な事をどんどん吸収していけそうです。
でも素直に受け止めるので、混ぜものがあったりしてもそのまま受け入れてしまうところもありそうです。
赤色を作ろうとしていて途中で青色を混ぜられても、そのまま受け入れちゃったり。
そう言う危うさはあるかも知れません。
でもこのカード自体には強力な後ろ盾、生みだしたものが付いていますから、
それがシッカリしていれば問題はないでしょう。
その目の届かないところに行っちゃうと問題ですが、
それも一つの自立の過程ですから一概に悪いとも言えません。
基本的には明るいカードですね。
ですから一般的な意味での満足できるとか対面的に幸せそうに見えるとか、
そう言う観点からの意味合いでは良いカードです。
|
|