完成。終了。結果。舞台。見せる。披露する。形。物質。重量。
未完成。不安定。いびつ。失敗。形。物質。重量。
イェソド―マルクト。32番目のパス。22番目の文字。タウ、印、記号、T字形の十字。土星。
人、獅子、牛、鷲。
4つの顔の中で輪が閉じられた。
完成された世界で女性は踊る。
世界のカードです。
四隅に人、獅子、牛、鷲の四つの象徴があり、中央に輪がある。
この構図は以前に出ていますね。
10、運命のカードです。
運命のカードでは、四隅の象徴は羽が生えた全身像が黄色一色描かれていました。
世界のカードでは、四隅の象徴は顔のみが彩色されてカラフルに描かれています。
運命のカードでは、四隅の雲は大きく描かれていました。
世界のカードでは、四隅の雲は煙のように細かく小さくなっています。
運命のカードでは、中心に輪がありました。
世界のカードでは、中心にリボンが付いたリースがあります。
運命のカードでは、中心の輪の上に剣を持った青いスフィンクス、
輪の下から上がるに犬の顔をした赤い人間、輪の上から下がる蛇がいます。
世界のカードでは、中心の輪の中に紫のベールを巻き付けた裸の女性がいます。
運命のカードでは、中心の輪はオレンジ色です。
TAROと言う文字が書かれています。
その間に、
ヘブライ文字で神聖四文字――ヨッド、ヘー、ヴァヴ、ヘー(YHWH)が書かれています。
TAROと言う文字は4つですが、回転すればTAROTとも読めます。
TAROが終わり、最初のTに戻った時TAROTが完成します。
それと同時に次のTAROが始まります。
4つが重なって次の階に移行し、永遠に続く。
テトラグラマトンと同じですね。
更に、その内側には4つの記号があります。
上は占星術の水星のシンボルです。これは錬金術における水銀を表します。
右は錬金術における硫黄のシンボルです。
下は占星術の宝瓶宮のシンボルです。これは錬金術における水を表します。
左は錬金術における塩のシンボルです。
更に、四隅の象徴は占星術に結びつきます。
人は宝瓶宮であり、
獅子は獅子宮であり、
牛は金牛宮であり、
鷲は天蝎宮です。
と言う事は、四隅の象徴は4つの錬金術記号に結びつきます。
人は宝瓶宮であり、水です。
獅子は獅子宮であり、水銀です。
牛は金牛宮であり、塩です。
鷲は天蝎宮であり、硫黄です。
水銀、塩、硫黄は三原質であり、これらは惑星の三重の三位一体を表しており、
三位一体はキリストを表します。
となると、運命の輪の中心の輪は、外側はヤハウェを表し、
内側はキリストを表すと言えます。
運命の輪のカードは、元はその名の通り気まぐれな運命を表していました。
今でも目隠しした女性が描かれたタロット・カードもありますね。
あれは運命の女神を表しています。
運命の女神は盲目だからです。
しかし、このカードでは運命のカードに女神はいません。
代わりにヤハウェとキリストがいます。
そして運命の輪から消えた女神は、世界のカードに表れました。
世界のカードでは、4つの動物に身体がありません。
本も読んでいません。
代わりに頭部だけとなり、本来の色彩を取り戻しています。
成すべき事は全て成されました。
もう輪の周りを巡るものはいません。
ただ完成された世界が無限に広がっています。
05/05/21
このカードを一言で言えば「イベント」でしょうか。
もっと簡単に「完成」でも良いのですが、完成と言うよりイベントですね、やっぱり。
例えば「何かが完成しました、はい終わり」ではなくて、
「完成しました、これがその成果です」と言う感じです。
絵画の勉強をしていて絵画展に絵を出品するとか、ピアノを習っていて発表会で演奏するとか、
そう言った成果のお披露目、集大成などを表します。
結婚式やマラソン大会などもそうですね。
結婚で言えば、「婚姻届を出す」だけでなくて「結婚式を挙げる」カードだと思います。
そう言う何かが区切りや一つの到達点に達して、その成果をお披露目するようなカードです。
ですから一つの完成形を見ると言う事で、良いとも言えるでしょうし、
それ以上の発展が今後あり得ないと言う観点からは、ある意味悪いとも言えるかも知れません。
でもこのカードは完成なので終わりのカードですが、終わりは次の始まりでもあります。
と言う事は、一つの事は終わりを迎えるけれど、それは次の始まりでもあるわけで。
それが前の終わりから繋がったもの、連続したものかどうかはまた別問題ではありますが。
例えば仕事ならば一つの仕事を終えて、次の仕事が始まるとも言えるし、
一つの仕事を終えて、その仕事自体を止めて、他の事に力を注ぐとも言えます。
どちらになるかは、状況次第ですね。
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