はじまり。可能性。やる気。熱意。力強さ。火の源。
蹴躓く。まごまごする。空回り。火の源。
右手の雲の中から付きだした白い手。
芽吹いたばかりのワンドの棒を強く握っている。
ワンドのエースです。
構図としては、エースに共通のものですね。
背景に風景が描かれ、雲の中から白い手が突き出し、
それぞれのスートの象徴を手にしています。
ワンドのエースでは、雲は右手にあります。
そこから左に向かって手が突き出されています。
手はワンドをシッカリ握っています。
握られたワンドは小さい芽が幾つも出ています。
そして舞い落ちる葉っぱが何枚か描かれています。
遠くの背景には、右手手前に数本の木が生えた草地あります。
左手に川を挟んだ大地も草むらになっていますが、小高い丘があります。
その奥に赤みがかった峰峰が連なり、灰色の城が建っています。
さて、エースのカードは基本的に始まりのカードです。
各スートはエースカードにより始まり、発展していきます。
中でもワンドのエースは、始まりの始まりです。
小アルカナの中で一番最初に位置するからです。
ワンドですから、このカードが表すものは、意志ですね。
やる気や熱意などの意志です。
何か行動する為には、まずこの意志が必要です。
だから始めの始めカードだと言えます。
自分の内部へと突き出された手。
それは真っ直ぐに伸びたワンドを握っています。
これは揺らぐ事のない意志です。
誰にも邪魔できない意志の萌芽です。
背景にあるのは、開拓された町です。
森は既に切り開かれ、水辺が近くにある場所に建造物がそびえ立っています。
成された事、成される事。
それが背景に表れています。
自己の中の意志を描いたカードではありますが、それは自己のみで完結していません。
やがて関わっていく社会と言うもの、その中で真っ直ぐに立って歩いていく決意が表れています。
と言う事で、闘争とか権威とか同盟とか、そうしたものが未来に見えるカードでもありますね。
05/06/
このカードは、一番最初の最初の状態です。
何かをする時、はじめに必要なのは「何かをやろう」と言う気持ちです。
その気持ちがなければ何も始まりません。
思う事があって、初めて実現する可能性が出てきます。
ただし、あくまで最初のスタート地点に立ったと言うだけで、まだ何かが成されたわけではありません。
最初の点ですね。直線を引くにしろ、曲線を描くにしろ、一番最初の始点は必要です。その始点のカードです。
|
|