風を表す。水の次。何かしようかなぁと言うイメージが、具体的構想となっていく。思考。
知性、攻撃、積極的、厳格、犠牲、意志、自覚、自立、孤高、目的、効率。
一般的に不吉と言われる。ソードに対して良いイメージを抱く事は少ないかも知れない。
しかし、ソード自身はそんな事に頓着しない。ソードには意志がある。強固な目的がある。
周囲にどう取られようと、ソードは気にしない。
ソードは刃物である。刃物は人を傷つけ、時には死に至らしめる。
そして同時に森を切り開き、食物を調理するものでもある。
それ自体に善し悪しはない。ソードは、ただソードであるだけ。
人は「剣」の存在を不憫に思うかも知れない。恐
れられ、忌み嫌われる事もあるから。安らぎや安住と無縁の物だから。
しかし、「剣」自身はどうであろう?
「剣」は己の役目を知っている。それを果たさねばならない事も知っている。
道がどんなに険しかろうと、どんなに孤独を感じようと突き進んでいく。
ソードにとって、それこそが生きる道だから。
カップやペンタクルから見れば、ソードは恐ろしいものであろう。両者は相容れない。
それは価値観や考え方が違うから。
そしてカップやペンタクルにとっての幸福が、ソードの幸福に繋がるとは限らない。
ソードは思考する。ソードは理解する。カップやペンタクルの生き方も、受け入れる。
しかし、自分がそれに追随する事はない。
カップやペンタクルには、理解できないかも知れないけれど。
だが、ソードから目的が失せた時。ソードが己自身の為に動いた時。カップやペンタクルの恐怖こそが、事実となる。
誇りを失ったソードは、破壊をもたらすだけである。
|
|