占いをする時に、自分の気持ちがカードに反映される事ってあるんじゃないか?
そんな疑問を持った事はありませんか?
結論から言うと、そんな事はありません。
もしそれがあり得るとしたらどういう事になるでしょうか。
パソコンの操作はマウスかキーボードで行いますね。
クリック一つ、キー入力一つで入力装置から入力があったとPCは判断します。
そしてどのソフト上の、どの箇所で入力が発生したかを判断します。
最後に、その状態にあらかじめ指定されている動作を起動し始めます。
この場合ですと占いを呼び出す動作ですね。
すなわりサーバーにアクセスし、指定の占いプログラムを呼び出します。
すると占いプログラムは呼び出された事を認識し、与えられた引数を元に計算を始めます。
最後にあらかじめ決められた通りの答えを出し、画面上に描画します。
実際には、各ユーザーのOS上の動作、サーバ上の動作、回線の問題など、色々な要素が加わっています。
が、そのどこにも「気持ち」と言った要素が入り込む隙はありません。
なぜなら気持ちは頭の中で考えている事であり、実際のプログラムに干渉できるデータではないからです。
万が一、貴方がお使いのパソコンの入力デバイスが、心拍数や脈拍、体温を測る機能がついていて、
その値を自動的に読みとっているのだとすれば、その情報を元に使用者が興奮している、
冷静であると判断する事は出来るかも知れません。
そのデータを蓄積すれば、使用者が恋に陥っている、失恋していると判断する事も可能になるでしょう。
けれど、その為にはまず、使用者の常日頃の心拍数や脈拍、体温を測って傾向を分析できるほどのデータを収集し、
なおかつそれを判断し、分析するプログラムが必要であり、占いプログラム自体にもそうした仕組みが必要になります。
一般的なパソコンの入力装置にそうした機能が存在しない以上、今の段階ではありえません。
「でもパソコンの占いじゃなくて、実際にカードを展開した時はありえるでしょ?」と思いますか?
では、もし実際に占いをした時に自分の心通りのカードを展開できるとしたらどういう事になるでしょう。
その人は裏向きにシャッフルしている同じサイズのカード、
それらから自分の心に最もマッチしたと思われる1枚を選び出し、展開していると言う事になりますね。
その人がプロのマジシャンであれば、それくらいお手の物でしょう。
鮮やかにカードを選び出してくれるかも知れません。
そう言う時には拍手をして、その妙技に応えましょう。
でも占いはマジックではありません。
それが出来るとしたら、非常に敏感で器用な指先を持ちカードを操る為の努力をしてきたと言う事になります。
そう言う人には可能でしょう。
でもそうでない人にの場合は、占いの結果がたまたまそうなったと言うだけの事です。
ただし人間というのは不思議なもので、見たいものを見、聞きたいものを聞く傾向があります。
例えば結果で恋人のカードが出た場合、「好きな人が私を好きだったらいいな」と思ってる人は、
展開されたカードを見て「あの人も私を好きなのね」と思うでしょう。
ですが同じカードが出ても「あの人に嫌われたかも……」と不安に思ってる人は、
「浮気されてる」と思うのでしょう。
カードは嘘をつきません。プログラムも嘘をつきません。
嘘をつくとしたら、人の心です。
でもそれは嘘ではなく、貴方自身の心の反映とも言えます。
カードは心を移す鏡だと言います。正に言い得て妙ですね。
貴方の心が望んだ結果とカード自身が指し示す結果、その両方を汲み取る事が出来れば、
自分の心の有り様もカードが示す事柄も上手に利用できるのでしょうね。
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