自分の意見を余り言わず、大人しくて消極的な人が、実は非常に頑固で芯が強い一面を持っている事があります。いつも自信満々で態度が大きい人が、実は照れ屋でなかなか素直になれない一面を持っている事があります。
一人の人間中には、色々な自分がいるものです。よく似た性質だけでなく、矛盾する性質や相反する性質を併せ持つ事もあります。
だからこそ、外側から見ただけでは本質を推し量れないのでしょうね。けれど同時に、表に表さない性質は、他者にとっては存在しない性質でもあります。
例えば、不満がある時に心の中で相手を罵倒したり腹を立てたりしていても、そうした感情を表に出さなければ、その人は理性的で我慢強い人だと言われます。
例えば、周囲の人の優しさや思いやりに常に感謝していても、それを言葉にも態度にも表さず、気持ちを伝えない人は、傲慢で身勝手な人だと言われます。
「私の中には、そうではない自分がいる」、「普段見せているのは本当の自分ではない」それは事実でしょう。
でも同時に、意識して外に表した自分、それをそのまま評価された自分もまた、第三者にとっては本物の貴方です。
心の内でどう思うかが大切なのではありません。どう振る舞うか、どう行動するか、それが一番大切です。
今週、人間関係で行き詰まったり、双方の意図が異なったりする事があるかも知れません。それは貴方が信じる自分と他者が見た貴方、そして貴方が見た他者と他者が信じる他者、それらの姿が異なる為の、行き違いが原因かも知れません。
こんな時には言葉を惜しまないようにしましょう。わかっているから、理解しているからと言葉を省略せずに、一つ一つ相手に伝え合う関係を大切にしましょう。
カード:カップのクイーン、ペンタクルのエース、ペンタクルのキング(R)
|
|