理性的な思考は大切です。合理的な判断も重要です。だからといって何もかも理性で考え、合理性で決断する事が素晴らしいとは言えないでしょうね。
例えば就職先を決める時に、大手で福利厚生が充実していて教育制度も完備されている、そんな会社に入社したからと言って成功だとは言えません。ひょっとしたら仕事が向いていないかも知れないし、生活するのに不便はなくとも機械的に仕事をこなすだけになるかも知れません。
逆に、お給料が少なくて福利厚生も乏しくて激務、そんな会社であっても色々な事を吸収してやり甲斐を感じ、ステップアップに繋がるような経験を積んでいけるかも知れません。
例えば結婚する時に生活水準や子供の教育方針を考え、地位、収入、外見、考え方、そうした面から婚姻相手をピックアップしたからと言って、幸せな結婚生活になるとは限りません。
逆に貧乏で考え方が違っていても、お互いに協力して妥協して幸福感に包まれた生活を送る人もいるかも知れません。
全てを計算した結果を元に行動しても、それはあくまで条件でしかありません。その結果が心に沿うとは限らないのです。
好きや嫌いと言った感情、落ち着く気持ちや幸福感、そうしたものは条件で決まるものではありません。心が感じるものに理屈は通じません。
条件だけ考えれば悪いな状態でも充実感を感じる事はあるし、傍目に見れば問題だらけに見えても幸せを感じる事はあります。そうした「感じ」を手に入れるには、頭で考えるのではなく気持ちを大切にしなければいけないのでしょうね。
さて、貴方はどうでしょうか?自分の「気持ち」を大切にしていますか?失敗しないように、確実性を期すために、そうやって気持ちが蔑ろになってしまっていませんか?心当たりがある方は、今一度ご自身の本音と対話してみて下さいね。
カード:ソードのクイーン(R)、吊し人(R)、恋人(R)
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