人は共感の生き物です。自分と同じように感じて欲しい、自分と同じように考えて欲しい、そんな風に考えます。好意を持ってる相手であればあるほど、一層そうした思いは強くなるでしょうね。
では、相手が自分と似ている場合はどうでしょうか?喜ぶでしょうか?
その場合は、また少し違うでしょうね。自分と似ていると言う事は、長所や欠点も似ている事になります。自分が得意とする分野を相手も得意とし、自分が苦手な分野を相手も苦手とします。
それは、本来ならちょっぴり自慢したり優位に立てる部分で拮抗してしまうと言う事です。それは、本来なら見て見ぬふりをしたい自分の嫌な部分を、まざまざと見せつけられると言う事です。
そして、似ているからこそ同じように考えてすれ違う事もあります。
例えば喧嘩をしてしまった時。相手を責めるよりも、まず自分を責めてしまうタイプの人はどうするでしょうか?
ひどく落ち込んで「嫌われたかも知れない。連絡を取ると嫌がられるかも知れない。そうだ、連絡が来たら謝ろう。それまで反省して待っていよう」そう結論づけるかも知れません。
でも相手も同じように自分を責めて連絡を待っていたら?思いは同じなのに、ずっと通じないままになってしまいますね。
長所が重なり短所が重なると言う事は、そう言う事です。
けれど、これは悪い事ばかりではありませんね。なぜなら相手がどう振る舞うか、少し考えればわかるからです。自分の行動をトレースしてみれば、自ずと明らかになります。
相手を知る為に、まず自分を知る事。その事を、どうか忘れないで下さいね。
カード:ペンタクルの7(R)、カップのクイーン、カップのナイト(R)
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